「消えない痛み」
机の中から、タレントのAさんにもらっていた(夢の中ではそういうことになっていた)手紙が出てくる夢を見た。
手紙は、淡いオレンジ色の封筒に入っていた。
便箋は、5文字おきぐらいに、文字が風船のようなカタチをした紅色のセロファンで覆われていた。
私は、その手紙をセロファン越しに読んでいった。
まるで日記のような内容の手紙だった。
「今日は厳しい暑さでした。貴女は、大丈夫だっただろうか、とそればかり気になってしまいました。」
その箇所を読んで私は、じいんとなっていた。
目が覚めてから、
その昔、何度手紙を送っても一度も返事をくれなかった人のことを思い出してしまった。
目が覚めてから、
その昔、何度手紙を送っても一度も返事をくれなかった人のことを思い出してしまった。その人は夢でさえそのようなカタチをとってしか登場してくれない、つれない奴なのだった。
そう私は思い出してしまった。
待っても待っても待っても返事が来なかった、あの頃のことを。
続く
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